マンションの高層階でも危ない!火災保険の水災補償で都市型水害に備えよう

家計リスク管理(保険)

皆さんは火災保険について、どのようなイメージをお持ちですか。
・火災にあったら保険金を払ってくれる。
・落雷にあったら補償してくれる。
その通りです。
ただ火災保険が補償してくれるのは、それだけではありません。
例えば「水災」という補償があり、多くの火災保険で、この補償を付けたり、外したりできます。

一般的に水災(水害)とは、河川が堤防を越えて洪水になる外水氾濫(河川洪水)を考えます。ただ水災には、これとは違う「内水氾濫」があります。内水氾濫は都市型水害とも言われ、その要因に都市の排水システムがあります。

都市型水害と火災保険

多くの人が住む都市は、道路がアスファルト舗装されたり、コンクリート建物が密集して建てらたりしています。その影響で、雨水が地中浸透しづらくなります。
豪雨が発生すると、道路に浸透しない雨水が一気に下水道や中小河川へ流れ込み、排水処理機能が追いつかなくなります。そのため雨水が下水道や中小河川からあふれ出し、道路や低地が冠水し、繁華街や地下街で浸水による被害が発生します。これが都市型水害です。
まさしく都市でなければ発生しない水害です。

排水処理が追いつかずに下水等から雨水があふれ出したような状況で、高層階のマンションでトイレの水を流すと、下の階のトイレがあふれ出すことがあります。これは下水道に大量の雨水が流れ込み、下水管がふさがれた状況になり、本来下水管を通じて流れるはずの下水が流れなくなったものです。
マンションでは排水管を上下階で共同使用しているため、下の階から溢れることになります。

想像することが難しいですが、このようなトイレからの下水のあふれも「水害」となります。

マンションにお住まいの方には、河川から溢れた水が、自分の階まで来ることはない、と考えて火災保険の「水災」を除いて申し込みをされる方がいますが、このようなケースも考えておく必要があります。

火災などの基本的な補償は当然のこととして、「水災」をどのようにするのかはポイントになります。損害保険会社によって補償の内容が異なりますので、必ず代理店や保険会社に確認していきましょう。

保険料について

保険料の見積りはホームページでの試算や代理店への確認など保険会社によって準備している方法が異なりますので、保険会社のホームページなどで確認しましょう。インターネットで検索すると複数の損害保険会社の火災保険料を一括で試算してくれるサービスもありますので、利用してみるのも良いかもしれません。

火災保険の補償に「水災」を含めるか「含めない」かで保険料は大きく違います。補償の必要性についてよく検討し、見積りを複数入手して比較しながら検討しましょう。

火災保険料の算出には複数の要素を確認する必要がありますので、時間的な余裕を持って対応することが大事です。

まとめ

このように火災保険を選択する上で大事なことは「ご自身で必要とする補償は何か確認する」ということです。

当然のことながら、全ての補償を付ければ安心できますが、その分保険料は上がることになり、お財布に優しくないことになります。

保険は難しいとおっしゃる方がいますが、一度保険会社のホームページを見たり、パンフレットを見たりすると疑問を感じることがあります。

損害保険会社ではお問い合わせ用のフリーダイヤルをホームページに記載していることが多いので、疑問点を問い合わせてみましょう。納得できる回答をしてくれた保険会社の火災保険を選ぶのも、火災保険の選択方法として「有り」です。

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